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ホスティングを事業者に依頼するメリットとデメリットとは?
インターネット上にコンテンツを提供する方法としては、自社でサーバーを管理する「自社サーバー」とサーバーを専門の事業者から借りる「ホスティング」の大きく2つが考えられます。正直、自社サーバーはおすすめしません。
自社サーバーには、「専門知識が必要」「維持費が高い」「セキュリティ対策が難しい」などの問題があるのです。だからと、ホスティング事業者が絶対的に素晴らしいというわけではありません。事業者にもデメリットはあります。
今回は、コンテンツをインターネット上に提供する方法として、ホスティング事業者に依頼するメリット・デメリットをご紹介しましょう。ぜひ、良い面・悪い面を理解した上で、納得できる1社選びに役立ててください。
目次
1.事業者に依頼するメリット
冒頭でお伝えした通り、ウェブサイトやブログなどのコンテンツは、ホスティング事業者を利用した上で提供することをおすすめします。そこには、以下のような事業者ならではのメリットがあるのです。
専門知識が不必要
自社サーバーを運用するためには、データ通信やシステム管理などの専門知識を必要とします。それは管理部署を準備する必要があるほどです。サーバーの管理は、事務の片手間でできる仕事ではありません。
その点、ホスティング事業者はサーバー管理の専門家集団です。私たちは、ただホスティング事業者のサービスを利用するだけでコンテンツを安全に提供できます。小難しい専門知識は不必要なのです。
回線が安定している
インターネット上にコンテンツを提供するということは、サーバーのメンテナンス時以外は24時間365日、常に回線を通しておく必要があります。万が一にも、回線が不安定・断絶という状態にはできないのです。
その点、ホスティング事業者には回線を安定化させる設備があります。例えば、大手事業者の「SAKURA」のサーバー稼働率は99.99%です。自社サーバーを安定化させるよりも、手間もコストも削減できます。
自動バックアップが付く
サーバー内には、コンテンツの設計(HTMLやCSSコードなど)を始め、メール文書や顧客情報など機密が多く記録されています。万が一にも、データの紛失・流失は起こせません。
その点、ホスティング事業者の多くは、プランの中に「自動バックアップ」を標準装備しています。これは2〜3日ごとにサーバー内の全データのバックアップを取るというもので、安心してコンテンツを預けることができます。
先述した通り、サーバーの維持・管理というのは専門部署を準備する必要があるほど手間・コストともに掛かるものです。ホスティング事業者は、これら手間・コストを肩代わりしてくれる頼もしい存在と言えます。
2.事業者に依頼するデメリット
「専門知識が不要」「回線が安定している」「自動バックアップが付く」など、ホスティング事業者に依頼するメリットは大きなものです。ただし、そんなホスティング事業者にも、下記のようなデメリットが存在しています。
事業者自体の倒産
ホスティング事業者は、今では国内だけでも10社以上、海外を合わせると数多くの事業者が存在しています。当然、大手から小規模まで事業者ごとに運営状況というのもさまざまです。
中には、経営状況が悪く倒産してしまう事業者もあります。ホスティング事業者が倒産すると、サーバーは停止しコンテンツは提供されません。せっかくホスティング事業者を選んだにも関わらず、これでは本末転倒です。
データ量・通信量に制限
国内のホスティング事業者のほとんどは、サーバー内のデータ量や通信量に制限を掛けています。例えば、データ量は10GBから、通信量は40GB/日からなどです。
個人サイトやブログ程度であれば、少ないデータ量や通信量でも問題ありません。ただ、企業サイトやECサイト(通販サイト)など、規模の大きいコンテンツにとって制限があるのは使い勝手が悪いのです。
サービスの質に差がある
先述した通り、ホスティング事業者には規模に応じて、サービスの種類や質に差が生まれています。例えば、「カスタマーサポートが手厚い」ところもあれば「機能が豊富」なところもあるのです。
当然、提供するコンテンツに必要なサービスがなければ、ホスティング事業者として使い勝手が悪いと感じてしまいます。また、サービスが良くとも価格が高過ぎるのでは、契約を維持するのでさえ大変です。
上記から分かる通り、ホスティング事業者に対するデメリットというのはホスティングという考え方とというよりも、事業者側に問題がある場合がほとんどです。つまり、いかに信頼できる事業者を選ぶかがポイントと言えます。
3.事業者を選ぶポイント
ここまで、ホスティング事業者のメリット・デメリットについて見てきました。結果、ホスティングというサービス自体は、私たちにとってメリットの方が大きなものと言えます。
ただ、実際にホスティング事業者を選ぶとなると、何を基準にすれば良いのか困るものです。そこで、ここからはホスティング事業者を選ぶポイントについて紹介したいと思います。
データ量・通信量
ホスティング事業者を選ぶのなら「データ量・通信量」に注目しましょう。データ量は記録できる情報量、通信量は1度にアクセスできる回線の太さを表しています。
企業向けのコンテンツでは、一般的に最低でも300GBのデータ量が必要です。通信量は、規模に関わらず大きいだけ良いと言えます。データ量・通信量が少ないのでは、提供できるコンテンツが限られるのです。
機能の内容
コンテンツを提供するからには、利用したいサービスがあるはずです。例えば、記事の更新頻度を重視するなら「WordPress」、コンテンツ上で商品・サービスを売買するなら「EC-CUBE」などです。
また、ホスティング事業者によっては、独自のセキュリティ機能やテンプレートを提供しているところもあります。つまり、提供するコンテンツに合わせて、必要な機能のあるホスティング事業者を選ぶ必要があるのです。
サポート体制
ホスティング事業者はサーバー管理の専門家です。ただ、管理するサーバーの規模に対して、必ずしも十分な人数を確保できているとは限りません。中には、サービスに対してサポート体制が不安な事業者も存在しています。
インターネット上のコンテンツは24時間365日、休まず提供する必要があります。当然、ホスティング事業者にも24時間365日のサポート、万全の運営体制や高いセキュリティ対策が求められるのです。
素晴らしいコンテンツを設計しても、ホスティング事業者選びによっては安定した維持ができなくなります。ホスティング事業者選びは、コンテンツを提供する上でも優先度の高い問題なのです。
4.まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は、インターネット上にコンテンツを提供する方法として、ホスティング事業者をおすすめする理由についてまとめてみました。いくつかのデメリットはあったものの、おおよそメリットが大きいと言えます。
ただ、いくらホスティングというサービスが良いものでも、ホスティング事業者選びに失敗するとコンテンツを安定して提供できません。時には、自社サーバー以上に手間・コストが掛かる可能性もあるのです。
事業者選びのポイントは、「データ量・通信量」「機能の内容」「サポート体制」の3つから考えるということです。ぜひ、紹介したポイントを参考に、安心してコンテンツを任せられるホスティング事業者を選んでください。