そもそもホスティング事業って?契約の要注意ポイントとは?

そもそもホスティング事業って?契約の要注意ポイントとは?

インターネット上にウェブサイトを開設する方法として、一般的には「ホスティング事業」<を利用します。ただ、初めてのウェブサイトとなると、「そもそもホスティング事業って?」<と良く分からないものです。

Amebaや楽天ブログ、Yahoo!ブログなど個人ブログ程度であれば、簡単な登録作業で開設できます。それに比べると、ホスティング事業者を利用しての本格的なウェブサイトの開設は、難しく感じてしまうかもしれません。

今回は、ホスティング事業とはどのような存在なのか?<からサイト開設までの流れについてご紹介しましょう。また、ホスティング事業と契約する上で、避けては通れない問題についても触れたいと思います。

目次

  1. ホスティング事業とは
  2. 契約後の流れ
  3. 契約中に良くある問題
  4. まとめ

1.ホスティング事業とは

ホスティング事業とは、大容量のデータセンターを運営し、サーバーの一部または全部をレンタルしている<事業者のことです。ウェブサイトのデータが入る、部屋を貸してくれる業者をイメージすると分かりやすいと言えます。

サーバーとは?

先述した通り、ホスティング事業はサーバーを提供しています。サーバーとは、ネットワーク回線を利用して、情報の記録・閲覧を行えるコンピューター<のことです。

ウェブサイトは24時間365日、ネット回線にさえつながっていれば閲覧できます。これは、サーバーが常にネット回線に対して、各ウェブサイトの情報を公開しているためです。

ウェブサイトにはドメインが必要?

ウェブサイトを閲覧する際、サイト上部に「http」で始まるドメインが表示されます。ドメインとは、広大なインターネット上にあるウェブサイトの位置を特定するための情報<です。つまり、「住所」のような存在です。

当然、ドメインがなければウェブサイトを探すことはできません。つまり、ウェブサイト(人)とサーバー(部屋)、ドメイン(住所)の3つがそろって、初めて情報を提供できるという訳です。

2.契約後の流れ

ホスティング事業とは、サーバーを貸している事業者であることはご理解いただけたと思います。インターネット上にウェブサイトを提供する上で、ホスティング事業の利用は必須と言えます。

ただ、ホスティング事業と契約したからと、すぐウェブサイトを開設できるわけではありません。ホスティング事業とは、あくまでサーバーとその周りのサービスを提供している事業者に過ぎないのです。

では、どうすればウェブサイトを開設できるのでしょうか?ここからは、ホスティング事業と契約した後の流れについて見ていきましょう。

ドメイン名の取得

ホスティング事業とは、サーバーに関連するサービス全般を取り扱っています。その中には、ドメイン名の取得も含まれているのです。契約時または契約後は、まずドメイン名の取得から始まります。

ドメイン名は、ウェブサイトの住所を表すものです。できれば、ウェブサイトと関連のある名前を加えたいことでしょう。ただし、ドメイン名は早いもの勝ちなので、すでに使用されているものを選ぶことはできません。

そのため、ドメイン名を取得する際は複数の関連する候補を準備しておきます。もし、「この名前が良い!」と決まっているのなら、契約前にドメイン名だけ取得するということも可能です。

ドメイン名の関連付け

ホスティング事業とは、サーバーとウェブサイトをドメイン名により関連付けする作業も行っています。いわば、住所(ドメイン名)を電話帳(データセンター)に登録するような作業です。

契約前にドメイン名だけ取得していた場合、関連付けの作業は自分自身で行う必要があります。ホスティング事業ごとに設定方法は微妙に異なるので、あらかじめ確認しておいた方が良いでしょう。

ウェブサイトのアップロード

ホスティング事業とは、あくまでサーバーの貸し出しやサービスの提供しか行っていません。楽天ブログやYahoo!ブログなど一部を除き、ウェブサイトのテンプレートを提供しているわけではないのです。

そのため、ホスティング事業との契約後は、自分自身でウェブサイトを準備し、サーバー上にアップロードする必要があります。ここまでできて、ようやくウェブサイトをインターネット上で検索できるという訳です。

ウェブサイトの開設が初めてという方は、上記の流れは小難しく感じるかもしれません。ただ、実際に行うとそれほど難しいものでもなく、おおよその手順は各ホスティング事業のサイト上で確認できます。

3.契約中に良くある問題

契約中に良くある問題

ウェブサイトとサーバー、ドメイン名さえ準備できれば、あとはインターネット上に開設するだけです。ただ、ホスティング事業とは大切なウェブサイトの情報を、他人に預けている状態と言えます。問題も起こりやすいのです。

データがなくなった!

サーバーというのは、あくまで高性能なコンピューターです。長期間稼働させれば消耗もしますし、故障もします。精密機器として、丁寧に整備していても壊れる時はいつか来るのです。

当然、サーバーが故障すれば、中のデータは破損・紛失する可能性があります。せっかくウェブサイトのデータをアップロードしていても、一瞬にして「なくなった」ということも十分にあり得るのです。

自動バックアップのある事業者を!

ホスティング事業とは、ウェブサイトという大切な情報を預かる事業者とも考えられます。そのため、中には2〜3日ごとに、自動バックアップを残している事業者も存在しています。

自動バックアップがあれば、万が一にサーバーが故障してもすぐウェブサイトを復旧することができます。また、自分自身でウェブサイトのバックアップを取っておき、万が一に備えるというのもおすすめです。

ホスティング事業による問題はこれだけじゃない!

上記の他にも、ホスティング事業を利用する問題点は、いくつか考えられます。中には、問題から訴訟に発展することも珍しくないのです。例えば、以下のような問題が挙げられます。

  • ホスティング事業自体が倒産し、ウェブサイトが公開できない
  • 管理体制が甘く、頻繁にサーバーが停止してしまう
  • ウェブサイトを移転しようにも、管理会社が変わっていてできない

大切なのは、ホスティング事業とはどのようなものなのか?ウェブサイトを開設するには、何が必要なのか?を理解し、あらかじめ問題に対処しておくということです。特に、ウェブサイトのバックアップは独自に取ることをおすすめします。

4.まとめ

今回は、ホスティング事業とは何か?についてまとめてみました。ホスティング事業とは、サーバーと周辺のサービスを提供している事業者のことです。

サーバーとは「部屋」、ウェブサイトとは「人」、ドメイン名とは「住所」<を表しています。つまり、これら3つが揃うことで初めて、インターネット上でウェブサイトを閲覧できるのです。

ただ、ホスティング事業とは、ウェブサイトという大切な情報を預かるサービスでもあります。万が一、ウェブサイトが「なくなった」という事態になっても良いよう、バックアップは取るように<しましょう。

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