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ホスティングサービスの契約書でチェックしたい3つのポイント
ホスティングサービスを利用する場合、必ず交わすのが「契約書」です。契約書内には、サービスに関するさまざまな決まりが事細かに記載されています。契約書は法的効力を持つことから、慎重に交わす必要があるのです。
正直、契約書の文言はどれも形式張っていて、「読みにくい」「読むのはめんどくさい」と感じてしまうと思います。ただ、契約書の内容を正しく理解していないと、思わぬところでトラブルに巻き込まれるかもしれません。
今回は、ホスティングサービスにおいて、契約書でチェックしたい3つのポイントをご紹介しましょう。また、契約書とは?と基本的なことについても触れていきますので、ぜひ合わせて確認してみてください。
目次
1.契約書とは
冒頭でお伝えした通り、ホスティングサービスを利用するためには、必ず「契約書」を交わす必要があります。契約書とは、企業間や個人間に関わらず、双方が合意のもと取り交わした決まり事を証明する書類です。
決まりごと(ルール)なら口約束でも良いのでは?
ひと昔前であれば、友人間や家族間など、親しく信頼関係が結べている間柄であれば口約束でも十分でした。しかし、最近では夫婦でさえ「婚前契約書」として契約を交わす時代です。
家族でさえ何が起こるか分からない時代、企業間や個人間の取引で「口約束」に効力はありません。まして、人間の記憶はあやふやなもので、「言った」「言わない」の水掛け論になることも珍しくないのです。
契約書を取り交わす理由は?
上記から分かる通り、契約書はその契約に対する決め事を明確にする役目があります。いつ・誰が見直したとしても、その契約書の内容が分かるものです。これなら、口約束のような水掛け論にはなりません。
また、契約書には「法的拘束力」があります。例えば、ホスティングサービスに関するトラブルにより、民事裁判になったとします。契約書の内容は、裁判で大きな効力を持つのです。
契約書が悪用される?
基本的に、人の尊厳を損なわない限り、契約書に記載される内容は自由です。そのため、ひと昔前には契約書を悪用し、不当な条件で契約を進めてきた事業者も確かに存在しました。
もちろん、現代ではそのような事業者はほとんどいません。ただ、契約書の内容を正しく理解せずになんとなくで契約を交わし、思わぬトラブルに巻き込まれる事例はいまだに起こっているのです。
理解するまで契約しない!
冒頭で紹介した通り、契約書の文言というのは、小さく詰めて書かれています。「読みたくない」「面倒臭い」というのが正直な感想です。ただ、契約書はサインした時点から効力を発揮します。
内容を理解し納得するまで、決してサインしないことをおすすめします。これは、ホスティングサービスに限らず、空港や駅などに良くある無料Wi-Fiの利用契約のような、ちょっとした契約書でも同様です。
2.チェックしたい3つのポイント
ホスティングサービスの契約書は、内容を理解した上でサインすることと紹介しました。しかし、そもそも契約書の内容は小難しく、理解できな文も数多くあります。その上、業種やサービスごとに契約書の内容は異なるものです。
だからと、ちょっとした契約書にまで弁護士を通すことは現実的ではありません。ホスティングサービスでも、弁護士を通すのは稀でしょう。そこで、ホスティングサービスの契約書で必ずチェックしたい3つのポイントをまとめました。
利用契約者の義務
契約書の中に「義務」という文言がある場合は要チェックです。利用者側に対してなんらかの行為を強制する文言なので、確認しておかなければ思わぬ義務が発生するかもしれません。
ホスティングサービスにおいて、義務とは「サービスに対する支払い」である場合がほとんどです。ただ、どこまでの範囲を指しているかは、ホスティング事業者ごとに異なるので確認しておきましょう。
利用停止・終了
「利用停止・終了」の文言が、契約書の中にある場合もチェックした方が良いでしょう。この文言は、設定しておいた条件に当てはまった場合、利用者側に知らせることなくサービスを停止できるという意味です。
ホスティングサービスにおける、利用停止とは「料金の滞納による」ものが一般的です。また、サーバーメンテナンス時に利用停止とすることを、契約書に明記しているホスティング事業者もいます。
保証
契約書の中に「保証」という文言があれば、これもまたチェックしておくことをおすすめします。サービスに対して、ホスティング事業者側がどこまで保証してくれるのかを表す文言です。
ホスティングサービスでは、サーバー上にコンテンツの情報を記録しています。サーバーも精密機器なので、いつ故障するかわかりません。万が一に対して、ホスティング事業者側がどう対応するのか確認した方が良いのです。
3.サイト上で確認できる!
ホスティングサービスの契約書に対して、チェックしたい3つのポイントについてはご理解いただけたと思います。ぜひ、3つのポイントを中心に、契約書は隅々まで目を通すようにしましょう。
ただし、契約書を契約の段階で初めて目にすることは珍しくありません。正直、ホスティング事業者の担当者が目の前にいる状態で、契約書を隅々まで見るというのは時間的にも難しいものがあります。
契約書はサイト上で確認できる!
全てに当てはまる訳ではありませんが、ホスティング事業者の中には公式サイト上で契約書の雛形を公開している場合があります。あらかじめ確認しておくことで、契約の段階で手間取ることはありません。
当然、選んだホスティング事業者が契約書を公開していないことも考えられます。基本的に業種が同じであれば、契約書も似た形式です。別の事業者で確認しておけば、実際の契約書をスムーズに見通すことができるでしょう。
分からないことは担当者に聞く!
ホスティングサービスに関わらず、契約書に記載された内容で分からない箇所は放置してはいけません。サインした時点で、契約書の内容を全て理解・納得したものとしてみなされるためです。
もし、契約書の中で分からない箇所があるのなら、その場で事業者側の担当者に聞くようにしましょう。全ての疑問を解消し、理解・納得した上で気持ちよくサインすることをおすすめします。
4.まとめ
今回は、ホスティングサービスにおける、契約書のチェックポイントをまとめました。「義務」「利用停止」「保証」と、どの文言も契約書の中で重要な内容が記載されている部分です。
契約書というのは、業種や目的に関わらず「法的拘束力」を持ちます。サインした時点から効力を発揮し、裁判などでは証拠として重要視されます。たった一文で不利になることもあるのです。
大切なのは、契約書の内容を理解・納得した上でサインするということです。ぜひ、契約書の内容で分からない部分は、担当者に全て質問し解消しておくことをおすすめします。